晴れているのに雨がぱらつく、落ち着かないお天気の6月4日(土)に、ねば塾プロジェクトの会合を行いました。今回はちょうどハーブの収穫期を迎えた、フロンティア蓼科の駒ヶ根ハーブ香房に集合しました。
前回のご報告同様、今回も七つの海の担当Kが会合の様子をレポートさせていただきます。つたない文章ですが、少しでも会合の様子がお伝えできればと思います。
長野へ!・・・そして珍味(?)
「ハーブの季節だからね、いっぺん見に来るといいよ」
自身も農園を持つ川上さんにおっしゃっていただいたのが、5月のはじめのこと。シーズンを迎えたハーブ畑を思い、期待感いっぱいで長野に向かった。
今回のメンバーは、ねば塾の笠原塾長、フロンティア蓼科の山崎社長とスタッフ1名、農学博士の川上さん、七つの海のスタッフ2名の、計6名だ。
ランチミーティングを目指した前回、議論が白熱してものを食べるどころではなくなってしまった人が出たため、今回は先に皆で昼食をとることになった。場所は、駒ヶ根付近のお蕎麦屋さんだ。
そのお蕎麦屋さんで、川上さんがニコニコしながら、
「今日はねー、珍味が出るんだよ」
と言う。
何だろうと思っているうちに、運ばれてきたのは、虫の佃煮だった。蜂の子、イナゴ、ザザ虫の3種類。笠原さんは、
「これねー、蜂の子、炊き込みご飯がおいしいんだよー。チーズみたいなの」
と言っていた。そして、
「バッタが、口の中でばったばたしてないか?」
と冗談を飛ばしていた。
神奈川県の田舎のほうで、てんこ盛りのイナゴなど見つつ育った私だったが、実際に食べるのは初めてだった。長野のこの地方では良く食べられているようだった。
笠原さんに是非!!会いたいとやって来た、山崎さんのビジネスパートナーのFさん(この方もハンディを持つ人達と働いている)も含めて7名で和気あいあいとお蕎麦を食べたが、やはり話題は仕事のほうへ…
薬事法が変わった話や、色々な手続きの話、大量のミカンの皮を引き取って乾かすのが凄く大変だったFさんの苦労話(ミカンの皮の引取りを決めた川上さんは、「だってもったいないじゃなーい」と言っていた。「もったいない」、大事だと思う)などなど。
これからのねば塾プロジェクトへ
昼食の後Fさんと別れ、一路ハーブ香房へ。
ぐるりを山に囲まれた、のどかな風景。見渡す限りの緑のなか、ブドウ畑やさくらんぼの木なども見える。
美しい風景もそこそこに、香房で会合を開始した。
まずは、やっと出来上がるまん天シリーズのパンフレットについて、笠原さんと山崎さんに最後の確認をしていただいた。(実はこのパンフレット、各社の説明に、まん天シリーズの開発に携わったスタッフの「手形」が載っている。実際、その人の手に墨を塗って採ったもので、正真正銘の「手形」。現時点で可能な限りの「安全で環境にやさしい、しかも適正価格のスキンケアが完成しました!」というメッセージが皆様に伝わればと思う。)
続いて七つの海から出荷状況の報告。そしてやはり、外せないのは薬事法の話題だ。今年度から変わった薬事法は、予想通り規制強化の方向だったらしい。ただ化粧品業界については、想定よりは厳しくはなかったらしいが、新規参入はどんどん厳しくなっているとのことだった。
また、来月を目指している店頭でのプロモーションについて七つの海から説明した。
まず、今回のプロモーションは、何より、私達の自己紹介をしたいと考えている、という事。私達、つまり、ねば塾プロジェクトのこと。私達が、どんなメンバーで、どんなことを考えていて、どんなものを作っているのか、ということを、店頭で商品を手にとられるお客様にその場できちんとお伝えしたいと思うのだ。そのためのプロモーション、という位置づけだというお話をさせていただいた。
(このプロモーションでは、限定の企画も進行中なので、詳細が決定次第、またHPでもご紹介させていただきたいと思います。乞うご期待!!)
『何か面白いこと』
あとは、お客様のご要望の根強いスターターキットについて、
「やっぱり使っていただくのが、一番伝わる」
ということで意見が一致。今後作ろうということになった。また、石鹸(ねば塾)とハーブ(フロンティア蓼科)の技術を融合させた商品開発など、進行中、あるいは今後のことについて3時間ほど話し合った。
笠原さんが、ポン、と、
「少しずつ、なんか面白そうなことができそうだねぇ」
とおっしゃっていたのが印象深かった。
いざ、ハーブ畑へ!!
その後、いよいよハーブ畑へ!!
まずは香房近くのビニールハウスを案内していただく。ラベンダーや大きなレモングラスなどが茂っていたが、何よりティートリーに感激した。なんというか、ふわふわした綿毛が付いており、かわいらしい木だった。そして皆、とても良い香り。これら全て、無農薬だというのだから、すごい。
ふわふわのティートリー。とてもよい香り

恒例となりつつある記念撮影。今回は、ハーブのビニールハウスの中で撮りました。
記念撮影の後笠原さんはお帰りになり、川上さんと山崎さん、そして七つの海のスタッフで山の上のジャーマンカモミール畑へ車で移動した。その道すがらも、ハーブ香房の畑が続く。
念願のジャーマンカモミールは、今年は当たり年らしく、見渡す限りの白い花が風に揺れていた。

「花びらが下に45度くらいになると、効能のある黄色い部分が一番大きくなって、収穫時期なんですよ」
と、山崎さんに教えていただく。この畑は、もう少し時間が必要との事だった。

ジャーマンカモミールの花。まん天には、花の部分だけ使っている。実は、最も効能が高いのは、花の中央部分なのだという。ようは、木で一番栄養があるのが花の後にできる果実である、というのと同じことなのだろう。
車を運転して下さった川上さんは、車から降りることが出来ない。実は、ジャーマンカモミール・アレルギーなのだそうだ。ほんの何年か前までは大丈夫だったそうなのだが、許容量を超えてしまったのだそうだ。無農薬だから、雑草を抜いたり木搾液を吹き付けたり、何かと畑に出る機会が多くなる。彼の真っ赤な目は、手間をかけている証拠のように思えた。
無農薬ハーブを育てることは、本当に、難しい
川上さんとはハーブ香房で別れ、最後に山崎さんの車で蓼科のハーブ農園へ案内していただく。
車中、カモミールやローズのお話を伺う。カモミールは、発芽した後雪をかぶって冬を越すのだそうだ。雪が高原の冷え込みからカモミールを守り、凍らないようにしているのだ。
無農薬で植物を育てるということは、自然と共存しなければなしえないことなのだと思う。自然を思い通りにするのではなく、自然を味方につけてゆく。
そうして育ったハーブ達には、それだけのパワーがあり、そして価値がある。
日も暮れかけた頃、蓼科の農園に着いた。
こちらの畑では、ローズとラベンダーを見せていただいた。両方とも、まだ蕾だった。けれどすばらしく蕾が多い。特にローズ。これが皆咲いたら、さぞかし美しいことだろうと思う。
日中それなりに気温が上がり、暖かかったのがうそのように肌寒い。でも、すがすがしい空気の中、見学させていただいた。これはハーブ香房にも言えることだけれど、「自然が豊か」というレベルではなく、「凄い自然の真っ只中」という感じがした。

ローズ畑にて。見事なほど蕾がいっぱい。大事に大事に育てているからかもしれない、と思う。
終わりに・・・
こうして、会合にまつわる一連の出来事は終わった。今回は、話し合いも充実したものだったが、ハーブ農園を案内していただくなど、『まん天』の材料の部分を自分自身でも確認することができ、大変勉強になった。
次回、メンバーが勢ぞろいするのは9月。それまでに、また、少しずつ着実に歩んでゆけたらと思う。
以上で、ねば塾プロジェクト6月会合のご報告とさせていただきます。
新商品・まん天肌よろこぶローションが出たばかりのねば塾プロジェクトですが、これからも良い商品のご提供に向けて日々邁進してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
(有)七つの海 ねば塾プロジェクト係 |